こんにちは、不倫解決カウンセラーの河村陽子です。
「うちの夫は家族とは出来ないのに、不倫相手とはできるんです」
「私はセックスを拒んでいないのに、夫は私とはしたくないと言います」
このような相談を、カウンセラーとして活動する中で数え切れないほど受けてきました。セックスレス(以下、レス)から不倫へと発展するケースは、現代日本の夫婦問題の中でも最も根深い問題の一つと言えるでしょう。
フジテレビ木曜22時のドラマ「あなたがしてくれなくても」では、30代夫婦のリアルなレス問題が描かれています。このドラマの反響は大きく、多くの視聴者が「まさに自分たちの状況」と共感の声を寄せています。
日本のセックスレス率は世界的に見ても高く、調査によれば既婚カップルの約4割以上がレス状態にあるとされているのです。そして、このレス問題が不倫の温床となっていることは、私のカウンセリング現場でも日々実感しています。
今回は「レスで不倫」に至るメカニズム、その心理的背景、そして解決への道筋について、カウンセラーとしての経験をもとにお伝えします。
「レスで不倫」に向かう心の軌跡
レスから不倫へと進む過程には、ある共通したパターンが見られます。最初は小さな拒絶や「今日は疲れた」という何気ない一言から始まり、次第に性的な関係が途絶え、その空白を埋めるように不倫関係が芽生えることが多いのです。
夫婦間のレスが生まれる主な原因
まず、夫婦間でレスが発生する主な原因を見てみましょう。
- 身体的・精神的疲労:特に子育て中の母親や長時間労働の夫に多い
- コミュニケーション不足:性的なニーズや不満を伝えられない
- 心理的距離:些細な傷つきの積み重ねで生まれる壁
- 性的不一致:タイミングや頻度、方法などの不一致
- 生理的・医学的問題:女性のホルモンバランスの変化やED(勃起不全)など
特に注目すべきは、相手を傷つけたくないという「思いやり」から、自分の欲求や不満を伝えないケースです。この「言わないがため」の問題が積み重なり、修復が難しいレス状態へと深化していきます。
ある40代男性のクライアントはこう語りました。「妻を傷つけたくなくて、セックスの話題を避けていたら、いつの間にか2年間何もない関係になっていました。そのうち諦めの気持ちと怒りが混ざり、職場の女性との関係が始まってしまったんです」
「妻だけED」「家族とは出来ない」という現象
特に男性の場合、不思議な現象として「妻とは勃起しない(妻だけED)」あるいは「家族とは性的関係を持てない」という問題が見られます。これは単なる身体的な問題ではなく、心理的な要因が強く関わっているのです。
この現象の背景には、以下のような心理が隠れています。
- 過去の拒絶体験によるトラウマ:何度も拒否された経験から、無意識に「拒否されるだろう」という予測をしてしまう
- 役割の固定化:「父親」「母親」という役割が強くなり、「男性」「女性」としての自覚が薄れる
- 親密さへの恐れ:深い親密さを持つ相手に対して、無意識に性的感情を抑制してしまう
あるクライアントの夫(48歳)は、「妻は子どもの母親という存在になってしまい、女性として見ることができなくなった」と打ち明けました。一方で、不倫相手に対しては何の問題もなく関係を持てたといいます。
この「マドンナ・コンプレックス」と呼ばれる心理は、日本の男性に特に多く見られる傾向があります。
レスが不倫に発展する危険な瞬間
レス状態が長く続くと、パートナーに対する不満や寂しさが蓄積されていきます。そして、ある「転換点」を迎えると、不倫へと発展するリスクが急激に高まります。
拒絶された側の心の叫び
ドラマ「あなたがしてくれなくても」でも描かれていましたが、セックスを拒否された側がよく抱く感情には、以下のようなものがあります。
- 「私は女(男)として終わっていくのかな」
- 「自分は魅力がないのだろうか」
- 「もう二度と誘うのが怖い」
- 「この関係はもう終わっているのか」
これらの感情は、単なる性的欲求不満ではなく、「自分の存在価値」や「愛されている実感」に関わる深い心の叫びなのです。
特に女性からセックスを拒否され続けた男性は、「男性としての自信」を大きく傷つけられた状態になります。同様に、男性から拒否された女性も「女性としての魅力」に深い傷を負うことになります。
危険な「転換点」の訪れ
長年のカウンセリング経験から、レスが不倫に発展する危険な「転換点」がいくつか見えてきました。
- レス期間が1年を超えたとき:心理的に「もう戻れない」と思い始める
- 相手からの「そんなに必要?」発言:深く傷つき、諦めの感情が生まれる
- 外部からの関心を受けたとき:職場や趣味の場で異性から関心を持たれる
- 重要な人生のイベント後:子どもの独立、親の介護終了など役割の変化
これらの転換点で、他者から「あなたは魅力的だ」「あなたを必要としている」というメッセージを受け取ると、不倫関係に進む可能性が高まります。
ある女性クライアント(43歳)は言いました。「夫からは何年も女性として見られていませんでした。でも、趣味のサークルでの男性が私の話に熱心に耳を傾け、『素敵だね』と言ってくれた時、涙が出るほど嬉しかったんです。気づけば関係が始まっていました」
「レスで不倫」の現場から見える真実
不倫解決カウンセラーとして多くのケースを見てきた私の目には、レスが引き起こす不倫には特徴的なパターンがあることが見えています。
性別による不倫の違い
男性と女性では、レスから不倫に至るパターンに違いがあります。それぞれについて解説していきましょう。
男性の場合:
男性がレスによって不倫に走るケースでは、以下のような特徴が見られます。
- 初期は肉体的関係重視:最初は性的欲求を満たすことが目的
- 徐々に感情が深まる:不倫相手との関係が続くことで、次第に感情的な絆も求めるように
- 比較的早く行動に移す:レス状態から不倫に至るまでの期間が比較的短い
あるクライアントの夫(52歳)は、3年間のレス後に不倫に走りました。最初は「単なる性欲」と言っていましたが、時間が経つにつれて「彼女は僕の話を本当に聞いてくれる。妻とは何年も深い会話をしていない」と感情的な部分も重視するようになりました。
女性の場合:
女性のレスによる不倫には、こんな特徴があります。
- 感情的な繋がりから始まる:最初は「話を聞いてくれる」「理解してくれる」関係から
- 性的関係は二次的:感情的な繋がりが深まってから肉体関係に発展することが多い
- 決断までに時間がかかる:感情の迷いや罪悪感との葛藤が長い
40代女性のクライアントは、「夫とのレスは7年も続いていました。職場の男性との関係は最初は単なる相談相手でしたが、私の話を真剣に聞いてくれる姿に心が動かされ、1年かけて徐々に関係が変わっていきました」と振り返っています。
「家族とはできない」症候群の真実
「家族とはできないのに、不倫相手とはできる」という現象には、いくつかの心理的メカニズムが働いています。
心理的安全性の欠如
長年の関係の中で積み重ねた小さな傷つきや失望が、パートナーとの間に「心理的安全性」を失わせていることがあります。心を開いて傷つくリスクを感じると、性的な関係も持ちにくくなります。
一方、新しい関係では過去の傷がなく、「新しい自分」として振る舞えるため、心理的にも開放的になれるのです。
魅力を見失う「慣れ」の罠
日常生活の中で、パートナーの魅力を見失ってしまう「慣れ」の問題も大きいです。風呂上がりの姿、寝癖のついた朝の顔、病気の時の弱った姿など、あまりにも多くの「魅力的でない瞬間」を知りすぎているのです。
あるクライアント(50代男性)は「20年連れ添うと、妻の姿に性的魅力を感じなくなった。でも、それは愛情がないわけではない」と語りました。
性的なスイッチの問題
多くの人は無意識のうちに、「家族」と「性的対象」を別のカテゴリーに分けています。親密さのレベルが深くなりすぎると、逆に性的な魅力を感じにくくなる現象です。
これは進化心理学的には近親相姦を避ける本能とも関連があるとされています。長年家族として過ごす中で、無意識のうちにパートナーを「家族」カテゴリーに移行させてしまうのです。
レスで不倫を防ぐための実践的アプローチ
では、このような「レスで不倫」の悪循環を断ち切るためには、どうすれば良いのでしょうか。私のカウンセリング経験から得た実践的なアドバイスをお伝えします。
コミュニケーションの再構築
まず最も重要なのは、夫婦間のコミュニケーションを取り戻すことです。
「性」についての対話の始め方
- 非難せずに自分の気持ちを「私は〜」で伝える:「あなたは全然してくれない」ではなく「私は寂しく感じている」
- 具体的な提案をする:「もっとハグや軽いキスから始めてみない?」など、ステップを提案する
- 相手の気持ちを確認する:「あなたはどう感じている?」と、相手の本音を引き出す
最初のステップとしての「スキンシップ」
性行為そのものからではなく、以下のようなスキンシップから始めることが効果的です。
- 日常的なハグや手をつなぐ習慣を作る
- 肩や背中のマッサージなど、非性的な触れ合いから
- お互いの体に対する肯定的な言葉かけを増やす
ある夫婦は「毎晩10秒間のハグ」というルールを作ったことで、5年間のレス状態から徐々に関係を回復させました。
「新鮮さ」を取り戻す工夫
長年の関係で失われがちな「新鮮さ」を意識的に取り戻す工夫も重要です。
- デートのように外出する時間を作る
- お互いの「知らない一面」を発見する機会を持つ
- 新しい環境(旅行など)で二人きりの時間を作る
- あえて「距離」を作り、「会いたい」気持ちを育てる
あるクライアントは「夫婦で別々の趣味を持ち、その話を聞き合うことで、相手の新しい魅力を発見できた」と語っています。
専門家のサポートを活用する
レス問題が長期化している場合、夫婦だけでの解決が難しいこともあります。そんな時は専門家の力を借りることも検討しましょう。
- 夫婦カウンセリング:第三者の視点で問題の整理と解決策を提案
- セックスセラピー:性の問題に特化した専門家のアドバイス
- 心療内科や婦人科などの医学的サポート:ホルモンバランスやEDなど身体的問題の解決
私のクライアントの中には、「カウンセリングを受けるなんて恥ずかしい」と最初は抵抗があった方も多いですが、実際に受けてみると「もっと早く相談すれば良かった」と言われる方がほとんどです。
50代のあるカップルは、7年間のレス状態からカウンセリングを通じて関係を回復させました。「専門家に話すことで、お互いの本当の気持ちを知ることができた。自分たちだけでは永遠に堂々巡りだったと思う」と振り返っています。
「レスで不倫」から回復した夫婦の事例
私のカウンセリングを通じて、レスの末に不倫に至ったものの、その後関係を修復できた夫婦の事例をいくつかご紹介します。
事例1:「妻だけED」から回復した40代夫婦
Aさん(夫46歳、妻42歳)のケースです。結婚10年目、子ども2人の家庭でした。夫は妻に対してのみEDの症状があり、3年間レス状態が続いていました。悩んだ末、夫は職場の女性と不倫関係になりましたが、罪悪感から自ら妻に告白。
カウンセリングでは、夫が「妻を母親のように感じてしまう」こと、妻が「夫の性的な面に無関心だった」ことが明らかになりました。
回復プロセス:
- まず日常的なスキンシップを増やし、「男女」としての意識を高める
- お互いの性的な好みや希望を率直に話し合う時間を持つ
- 子どもを祖父母に預け、二人だけの旅行に出かける
現在は月に2〜3回の関係を持ち、「結婚初期よりも深い関係になった」と報告しています。
事例2:「拒否の連鎖」から抜け出した50代夫婦
Bさん(夫54歳、妻51歳)は、結婚20年のカップルです。妻の更年期症状から始まったレスが5年間続き、夫はスポーツクラブで知り合った女性と不倫関係に陥りました。偶然、妻が夫のメールを見て発覚しました。
カウンセリングで明らかになったのは、妻は性行為に痛みを感じていたのに夫に言えず、夫は「拒否された」と感じるたびに自信を失っていたこと。お互いが相手を傷つけまいとして、逆に問題を深刻化させていました。
回復プロセス:
- 妻は婦人科で適切な治療を受け、痛みの問題に対処
- 夫は自分の欲求を一方的に押しつけるのではなく、妻の体調や気持ちを確認する習慣をつける
- お互いに「ノーの理由」を説明し合うことで、拒否の真意を理解
現在は月に1回程度の関係があり、「以前よりも心が通い合っている」と感じているそうです。
事例3:「家族だから出来ない」を克服した30代夫婦
Cさん(夫38歳、妻35歳)は子ども3人の若い夫婦です。夫は「妻を母親として見てしまい、性的対象として見られない」と悩み、インターネットで知り合った女性と関係を持ちました。妻がクレジットカードの明細で不審な点に気づき発覚しました。
回復プロセス:
- 「父親・母親」と「男性・女性」の役割を意識的に分ける工夫(例:デート時は「パパ・ママ」と呼ばない)
- 二人だけの空間と時間を定期的に確保(週1回の「大人の時間」)
- お互いの魅力を言葉で伝え合う習慣をつける
6ヶ月のカウンセリングを経て、週1回の関係を持つようになり、「新婚時代のような気持ちを取り戻せた」と報告しています。
レスで不倫を防ぐための7つの心得
最後に、レスが不倫に発展するのを防ぐための「7つの心得」をお伝えします。これは多くのクライアントとの関わりから見えてきた、成功パターンの集大成です。
- 「言わなければ伝わらない」を肝に銘じる:相手は心を読めません。自分の気持ちや欲求を適切に伝えましょう
- 拒否の本当の理由を伝える:「疲れた」だけでなく、なぜ疲れているのか、どうすれば改善するのかまで伝えましょう
- 「今日は無理」と「あなたは無理」は違うことを理解する:拒否は「その時」のものであって、「あなた自身」への拒否ではないことを明確にしましょう
- 「心の貯金」を意識する:日常的な優しさや思いやりが、親密な関係の基盤を作ります
- 「わかりきった関係」の罠を避ける:お互いの新しい一面を発見し続ける努力を
- 変化は小さなステップから:いきなり全てを変えようとせず、小さな変化から始めましょう
- 助けを求めることは恥ではない:専門家のサポートを受けることは、夫婦関係への投資です
まとめ:レスで不倫に至る前に
「レスで不倫」は、現代日本の夫婦が抱える深刻な問題です。しかし、その根本には「コミュニケーション不足」「互いへの理解の欠如」「役割の固定化」など、解決可能な課題が潜んでいます。
大切なのは、問題が深刻化する前に対話を始めること。そして、お互いの気持ちや状況を理解しようとする姿勢です。
ドラマ「あなたがしてくれなくても」の中でも描かれているように、レスの問題は単なる「性欲」の問題ではありません。それは「自分は愛されているのか」「私はまだ魅力的なのか」という、人間の根源的な承認欲求に関わる問題なのです。
不倫に走る前に、まずはパートナーとの対話を試みてください。そして必要であれば、専門家の力を借りることも考えてみてください。長年の信頼関係を失うよりも、勇気を出して問題に向き合う方が、長い目で見れば必ず幸福につながります。
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