【不倫問題の本当の敵】パートナーの浮気解決を阻む最大の障壁とは

不倫解決カウンセラー 河村陽子

9歳年下の夫と大学生の娘と3人暮らしで、結婚21年目。福岡県北九州市生まれで、裕福ではない家庭で育ち、自己肯定感が低かった。10代後半にダメ男に9年間貢ぎ、借金生活を経験。営業の世界で成功し、年収1500万円の営業主任となり、9歳年下の後輩と結婚。しかし結婚3年目に夫の不倫が発覚し、7年間苦しむ。夫婦関係を再生し、カウンセラーとなる。2011年から夫の不倫解決専門家として活動し、13年間で9000件以上のカウンセリングを行い、不倫から夫婦円満や離婚後も幸せになれる女性を多数サポートしている。

こんにちは、不倫解決カウンセラーの河村陽子です。

不倫や浮気の問題は、表面的には単純に見えて、実は非常に複雑な心の問題です。私が13年間で9,000件以上の不倫カウンセリングを行ってきた経験から言えることは、不倫問題の解決には驚くほど長い時間がかかるということ。

では長い時間がかかってしまうのはなぜでしょうか?それは不倫が単なる行動の問題ではなく、心の問題だからです。そして、この問題解決の過程で最も厄介な存在、本当の「敵」は誰なのか—これを知ることが、癒しへの第一歩となります。

今回は、不倫問題解決の本当の敵について、そしてその敵と向き合い、乗り越えるための具体的な方法をお伝えします。

不倫問題の真の敵はあなた自身の心

パートナーの不倫に直面したとき、多くの人が「敵」は不倫相手だと考えます。あるいは「裏切った配偶者」が敵だと思うかもしれません。しかし、私の長年のカウンセリング経験から言えることは、不倫問題における最大の敵は、実は「あなた自身の心」なのです。

12月から3月にかけて、夫婦問題が最も深刻化する時期があります。これは年末年始の休暇や新年の始まりというタイミングで、家族との時間が増え、関係性が浮き彫りになるからです。この時期、私のカウンセリングにも多くの方々が相談に訪れます。

そして、そこで明らかになるのは、不倫問題の最終ボス、つまり最も大きな障壁となっているのは、「不倫をされた側」の心の中にある思考パターンだということ。なぜなら、心の中で次々と生まれる不安や疑念、怒りや悲しみといったネガティブな感情が、問題解決を妨げているからです。

まさに「ラスボスは私たち自身」なのです。不倫問題を解決できない最大の障壁は、不倫をされた側である私たち自身の心にあります。心の内側で繰り返し生まれる否定的な思考や不安から抜け出すことが、解決への鍵なのです。

では、このラスボス、つまり自分自身の心とどう向き合い、どのように克服していけばよいのでしょうか。

不倫問題の解決を妨げる「心理学的ホメオスタシス」の罠

不倫問題の解決を難しくしている要因の一つに、「心理学的ホメオスタシス」があります。これは、人間の脳が本来持っている「現状維持機能」のことです。

人間の脳は、変化を嫌う性質を持っており、「昨日の状態を今日も維持したい」「今日の状態を明日も維持したい」という欲求が働きます。そして、その思考パターンが続くと、明後日も、1年後も、3年後も同じ状態が続くことになります。

このホメオスタシス(恒常性維持機能)は、私たちの体や心を守るために存在していますが、不倫問題においては大きな障害となるのです。なぜなら、悲しみや怒り、不安といったネガティブな感情の中にいると、脳はその状態を「通常の状態」と認識し、その状態を維持しようとするため。

初めは単なる「思い込み」だったものが、時間の経過とともに「信念」に変わっていきます。「もしかしたら…」という疑問形から、「絶対にそうだ」という確信へと変化するのです。

例えば、

  • 「彼は私のことを愛していないのかもしれない」→「彼は絶対に私を愛していない」
  • 「また浮気するかもしれない」→「絶対にまた浮気する」
  • 「私には価値がないのかもしれない」→「私には何の価値もない」

このように、不安や疑いが確信に変わると、それを覆すことはさらに困難になります。まるで壊れたレコードのように、同じネガティブな思考が頭の中でリピートされ続けるのです。

思考の罠からの脱出法

では、この心理学的ホメオスタシスの罠から抜け出すにはどうすればよいのでしょうか?

最も効果的な方法は、「心を動かす体験」をすることです。心に新たな刺激を与え、固定化された思考パターンを崩していく必要があります。

具体的には、

  1. 楽しい経験をする: 笑ったり、喜んだり、純粋に楽しむ体験
  2. 新しいことに挑戦する: 今までやったことのない活動や趣味に取り組む
  3. 自然に触れる: 公園や海、山などで自然の中で過ごす時間を作る
  4. 感動体験をする: 心が揺さぶられるような映画や本、音楽に触れる

私自身も、夫の7年間の不倫で最も苦しんでいた時期に、この方法を実践しました。毎週末、娘と一緒に公園やアスレチック、海辺に行き、虫を捕まえたり釣りをしたりしました。どんなに忙しくても、週に1日は必ず「楽しいこと」をする時間を作ったのです。

この「心を動かす体験」によって、恨みや憎しみの沼から少しずつ抜け出すことができました。時には「こんなこと考えていてもしかたない」と思い、未来に向かって前進する決意が生まれたのです。

また、新たな気づきや「なるほど!」という納得感を得ることも、固定観念を崩す助けになります。新しい視点や情報に触れることで、これまでの思い込みが崩れ、心が動き始めることがあるのです。

不倫問題からの回復に必須な自己肯定感の向上

不倫問題から真に回復するためには、自己肯定感を高めることが不可欠です。なぜなら、パートナーの不倫によって最も傷つくのは、あなた自身の自己価値感だからです。

「なぜ私ではなく他の人を選んだのか」「私に魅力がないからなのか」「私が足りなかったのか」—このような自問自答が、さらに自己肯定感を低下させることになります。

この負のスパイラルから抜け出すには、徹底的に自己肯定感を向上させる取り組みが必要です。私が実践して効果を感じた方法は、「自分自身の棚卸し作業」です。

自分自身の棚卸し作業の進め方

  1. 自己イメージの書き出し: 自分自身に対してどのようなイメージを持っているか、どのような人間だと思っているかを紙に書き出します。「よく喋る」「友達が少ない」「暗い」「孤独」など、思いつく限り書き出してみましょう。
  2. イメージの検証: 書き出した自己イメージを一つひとつ検証します。「本当にそういう人間なのか?」「生まれたときからそうだったのか?」「どこでそのイメージを持つようになったのか?」と自問自答してみましょう。
  3. 不要なイメージの破棄: 検証した結果、必要のない自己イメージは捨てて構いません。本当の自分ではない、過去の傷から生まれた思い込みであれば、それを手放す勇気を持ちましょう。
  4. 自己理解の深化: この過程を通じて、自分自身への理解を深めていきます。自分のことを一番理解しているのは、他でもない自分自身であるべきです。

思い出してください。人間は生まれた瞬間から「暗い人」「孤独な人」などではありません。どこかで心に傷を負い、そこから変な思い込みができてしまっただけなのです。不倫によって傷ついた心も、もともとそうだったわけではなく、癒すことが可能なのです。

小さな成功体験の積み重ね

自己肯定感を向上させるもう一つの効果的な方法は、小さな「できた!」を積み重ねていくことです。できることから始めて、少しずつ自信を回復していきましょう。

例えば、

  • 今日は「ありがとう」を10回以上言う
  • 朝起きたら5分間ストレッチをする
  • 毎日日記をつける
  • 一日一回深呼吸をして自分を褒める

これらの小さな約束を自分との間で結び、それを達成していくことで、自己肯定感は少しずつ高まっていきます。重要なのは継続すること。まずは1週間、それができたら3週間、1ヶ月、3ヶ月と続けていきましょう。

人間は3ヶ月あれば変わることができます。体の細胞も入れ替わるほどの期間です。しかし、多くの人は3ヶ月続けることができません。「そんなことするより目の前の問題を解決したい」「不倫相手をやっつけたい」という気持ちが先行してしまうのです。

だからこそ、まずは自分自身に焦点を当て、自分を変えることから始めましょう。自分自身さえ変えられないのに、パートナーを変えようとするから関係が悪化するのです。

不倫問題解決のための具体的な「脳の騙し方」

不倫問題を解決するためには、自分の脳を「騙す」技術も必要です。ネガティブな思考パターンに陥った脳を、意識的にポジティブな方向へ導く方法をご紹介します。

視点の転換を意識的に行う

不倫問題に直面すると、つい最悪のシナリオを想像してしまいがちです。しかし、同じ状況でも見方を変えることで、感情の質が大きく変わります。

例えば、

  • 「なぜ私が裏切られなければならないのか」→「この経験から何を学び、どう成長できるだろうか」
  • 「もう信頼できない」→「新しい信頼関係を築くためにどうすればいいだろうか」
  • 「人生が台無しになった」→「これから新しい人生をどう築いていこうか」

意識的に視点を変えることで、同じ状況でも感じる感情が変わってきます。最初は無理矢理でも構いません。繰り返すうちに、自然とポジティブな思考ができるようになります。

「今ここ」に意識を向ける訓練

不倫問題に悩む多くの方は、過去の出来事(「あの時、あんなことがあった」)や未来の不安(「これからどうなるのだろう」)に意識が向きがちです。しかし、実際にコントロールできるのは「今この瞬間」だけです。

「今ここ」に意識を向ける訓練法としては、

  1. 五感を使う方法: 今見えるもの5つ、聞こえる音4つ、触れているもの3つ、匂い2つ、味1つを意識的に感じる
  2. 呼吸に集中する: 息を吸う・吐くという単純な動作に意識を集中させる
  3. 日常動作を意識的に行う: 歯を磨く、お皿を洗う、歩くなどの動作を意識的に行う

これらの方法で「今ここ」に意識を戻すことで、過去や未来への不安から離れることができます。

言葉の力を活用する

私たちが使う言葉は、思考や感情に大きな影響を与えます。ネガティブな言葉を使い続けると、それに伴う感情も強化されてしまいます。

その場合は意識的に言葉を変えてみましょう。

  • 「絶対に」→「もしかしたら」
  • 「いつも」→「時々」
  • 「全く」→「少し」
  • 「失敗した」→「学んだ」
  • 「問題」→「課題」

このような言葉の置き換えは、一見些細なことに思えますが、繰り返すことで思考パターンそのものを変える力を持っています。

不倫問題から立ち直るための3つの習慣

最後に、不倫問題から立ち直るために日常的に取り入れたい3つの習慣をご紹介します。これらは私自身が実践し、多くのクライアントにも効果が見られた方法です。

感謝の習慣を身につける

どんなに辛い状況であっても、感謝できることは必ずあります。朝起きたとき、夜寝る前に、その日感謝できることを3つ挙げる習慣をつけましょう。最初は「今日も息ができた」「安全な場所で眠れる」といった基本的なことでも構いません。

感謝の習慣は脳の機能に大きな影響を与えます。ネガティブな思考に偏りがちな脳を、ポジティブな方向へと導く効果も。また、感謝の気持ちは「今ここ」に意識を向ける助けにもなります。

ある40代女性のクライアントは、夫の不倫が発覚した直後、何に感謝できるのか全く思いつかないと言っていました。しかし、「子どもの笑顔」「親友からの電話」「温かい食事」など、小さなことから始めて、次第に感謝リストが長くなっていきました。3ヶ月後には「この経験があったからこそ、自分の強さを知ることができた」と言えるまでになったのです。

体を動かす習慣を作る

心と体は密接につながっています。体を動かすことで、心の状態も改善されるのです。特に不倫問題で心が傷ついている時は、体を動かすことで気分転換になり、ストレスホルモンの分泌を抑え、幸福感をもたらすエンドルフィンが分泌されます。

毎日10分でも構いません。ウォーキング、ストレッチ、ヨガ、ダンス、何でも好きな動きを取り入れてみましょう。体を動かすことで、「考えすぎる脳」から一時的に解放され、新しい視点が生まれることもあります。

私自身、最も辛かった時期には、朝5分間のストレッチを日課にしていました。体が目覚めると同時に、心も少しずつ前向きになっていくのを感じました。最初は「こんなことで何が変わるの?」と思っていましたが、継続することで確かな変化を実感できたのです。

自分を大切にする時間を確保する

不倫問題に直面すると、相手のことばかり考えてしまいがちです。「彼(彼女)は今何をしているのか」「なぜこんなことをしたのか」と、自分以外の人物に意識が向きます。

しかし、真の回復のためには、自分自身を大切にする時間を意識的に作ることが大切です。一日30分でも良いので、完全に自分のための時間を確保しましょう。好きな本を読む、音楽を聴く、入浴を楽しむ、趣味に没頭するなど、自分が心から楽しめることをする時間です。

この「自分時間」には、不倫や配偶者のことは一切考えないというルールを設けると効果的です。最初は難しいかもしれませんが、繰り返すうちに、脳はこの「考えない時間」を受け入れるようになります。

ある50代男性のクライアントは、妻の不倫発覚後、仕事と家庭の問題で頭がいっぱいでした。私のアドバイスで毎朝30分早く起きて、コーヒーを飲みながら音楽を聴く時間を作りました。この「自分だけの儀式」が、一日を穏やかに始める助けとなり、次第に心の余裕を取り戻していったのです。

不倫問題と向き合う上で知っておくべき真実

不倫問題の解決に取り組む中で、多くの方が見落としがちな重要な真実があります。これらを理解することで、より効果的に問題と向き合うことができるでしょう。

変化には時間がかかる

不倫問題の解決は、決して一朝一夕にはいきません。多くの方が「早く元通りになりたい」「早く痛みから解放されたい」と願いますが、心の傷の回復には時間がかかります。

人間の脳は、急激な変化を好みません。少しずつ、段階的に変わっていくことを受け入れましょう。焦らず、小さな進歩を喜び、一歩一歩前に進んでいくことが大切です。

私のカウンセリングでは、「3・3・3の法則」をお伝えしています。不倫の痛みから回復するには、最初の3日間は激しい痛みを伴い、3週間は常に頭から離れず、3ヶ月は日常的に思い出す時期が続くというものです。そして完全な回復には約2年かかると言われています。この時間軸を知ることで、「自分はなぜまだ苦しいのか」という自責の念から解放されるのです。

自分を変えることが関係を変える

多くの方が、「相手(不倫をした配偶者)が変わるべきだ」と考えます。もちろん、不倫という行為は許されるものではありません。しかし、現実的に考えると、自分自身を変えることの方が、はるかに容易であり効果的といえます。

なぜなら、私たちが直接コントロールできるのは、自分自身の思考と行動だけだからです。相手がどう変わるかは、最終的には相手次第です。

しかし、不思議なことに、あなた自身が変わり始めると、周囲の人々、特にパートナーとの関係性にも変化が見え始めます。これは「システム理論」と呼ばれる考え方で、関係性というシステムの中で一人が変われば、システム全体が変化せざるを得ないというものです。

自分自身の変化に集中することで、結果的にパートナーとの関係も変わる可能性が高まるのです。

許すことは自分のため

不倫問題において最も難しいのが「許す」という課題です。多くの方が「なぜ私が許さなければならないのか」と感じるのは当然です。

しかし、ここで重要なのは、「許す」ということは相手のためではなく、自分自身のためだということ理解しましょう。許さないでいると、怒りや恨みといった感情に縛られ続け、自分自身が苦しむことになります。

許すとは、相手の行為を容認することではなく、その痛みから自分自身を解放する選択なのです。もちろん、これは時間をかけて少しずつ行うプロセスであり、無理に急ぐ必要はありません。

ある60代女性のクライアントは、40年近く前の夫の不倫をずっと許せずにいました。しかし、「許す」ということが自分自身の解放であると理解し、少しずつ過去の痛みを手放していくことができました。彼女の表情は明らかに明るくなり、「こんなに長い間、自分で自分を縛っていたなんて」と語っています。

不倫問題の先にある希望

ここまで不倫問題の解決に向けた様々な方法をお伝えしてきましたが、最後に強調したいのは、不倫問題の先には必ず希望があるということです。

不倫という痛みを経験することで、多くの方が自分自身との向き合い方、人間関係の築き方について深く学び、以前よりも強く、賢明になります。これは「心的外傷後成長」と呼ばれる現象で、深い傷を経験した人が、その過程で人間的に成長することを指します。

私自身、夫の7年間の不倫を経験し、深く傷つきました。しかし、その経験があったからこそ、今の私がいます。自分自身と向き合い、心の奥底にある恐れや不安と対峙し、それを乗り越えてきたからこそ、今、多くの方の力になることができているのです。

あなたもまた、この困難な時期を乗り越えた先に、新たな自分に出会うことができるでしょう。それは、より自分を大切にし、より深い関係を築ける、強い自分です。

不倫問題の本当の敵は、あなたの外側にいる人物ではなく、あなた自身の中にある思考パターンです。その敵と向き合い、一歩一歩前に進んでいくことで、必ず光は見えてきます。

現在苦しんでいる方へ、私からのメッセージです。どうか自分を責めないでください。今この瞬間、できることから始めればいいのです。完璧を目指さず、少しずつ前に進んでいきましょう。あなたはひとりではありません。

そして、今日からできることとして、まずは「脳を騙す」方法を実践してみてください。心理学的ホメオスタシスを攻略するために、心を動かす体験を意識的に取り入れ、自己肯定感を高める活動を始めてみてください。

この記事が、あなたの回復への道しるべとなれば幸いです。


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