女性器の老化は怖くない! 60代・70代から始める夫婦円満の秘訣と実践法

女性器の老化は怖くない! 60代・70代から始める夫婦円満の秘訣と実践法

不倫解決カウンセラー 河村陽子

9歳年下の夫と大学生の娘と3人暮らしで、結婚21年目。福岡県北九州市生まれで、裕福ではない家庭で育ち、自己肯定感が低かった。10代後半にダメ男に9年間貢ぎ、借金生活を経験。営業の世界で成功し、年収1500万円の営業主任となり、9歳年下の後輩と結婚。しかし結婚3年目に夫の不倫が発覚し、7年間苦しむ。夫婦関係を再生し、カウンセラーとなる。2011年から夫の不倫解決専門家として活動し、13年間で9000件以上のカウンセリングを行い、不倫から夫婦円満や離婚後も幸せになれる女性を多数サポートしている。

「女性器の老化」と聞くと、年齢を重ねるごとに避けられない切実な問題のように感じる方も多いかもしれません。加齢にともなう身体的な変化はもちろんありますが、実は“老化”という言葉に怯えすぎる必要はないのです。大切なのは、自分自身の体がどのように変化しているのかを正しく知り、必要なケアやパートナーとのコミュニケーションをきちんと行うこと。この記事では、熟年夫婦のお悩みを数多く解決してきた「不倫解決カウンセラー 河村陽子」の経験を交えつつ、女性器の老化の実態や予防・改善策、そして性のコミュニケーションの取り方について詳しく解説していきます。60代や70代になってもパートナーとの愛を深めたい方、または「自分の身体がどう変わっていくのか」知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。


1. 女性器の老化とは? 正しく理解して向き合うことが大切

 女性器の老化は、加齢とともに膣や外陰部の組織が萎縮したり、潤いが不足するなど、若い頃には感じなかった不調や違和感を覚えるようになる現象を指します。一言で「老化」と言っても、そのスピードや症状のあらわれ方は人それぞれです。たとえば40代後半から閉経が始まる方もいれば、50代半ばになってやっと変化を意識する方もいます。いずれにしても、女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって、膣の粘膜が薄くなったり、潤いが不足したりすることが主な原因です。

 こうした「女性器の老化」にともなう症状としては、膣の乾燥による痛みや痒み、性交時の痛み、頻尿や尿漏れなどが挙げられます。これらの症状は、いずれも本人の精神的ストレスにつながりやすく、セックスへの意欲低下や夫婦間のすれ違いを引き起こしてしまうことも少なくありません。では、この加齢現象にただただ身を任せるしかないのかと言うと、決してそうではないのです。


2. 60代・70代の女性が感じる身体の変化とホルモンの関係

 60代や70代の女性に見られる大きな身体的変化は、閉経後のホルモンバランスの乱れによるものが大半です。閉経すると、卵巣から分泌されるエストロゲンが急激に減少し、膣の弾力や潤いを保ちにくくなります。このエストロゲンの減少が、女性器の老化を進めてしまう主な要因の一つなのです。

 膣はもともと多少の摩擦や細菌から身を守るために粘膜や自浄作用を持っていますが、ホルモンバランスが崩れてしまうとその働きが低下し、乾燥・かゆみ・炎症などが起きやすくなります。膣内環境が悪化した状態で性交を試みると、痛みや出血が伴うこともあり、これがさらにセックスへの苦手意識を深めてしまうのです。

 しかし、こうした不調を「もう年だから仕方ない」と我慢してしまうのは危険です。放置すればするほど、痛みやかゆみが慢性化したり、性感染症にかかりやすくなったりもします。60代、70代になったからこそ、「いまさら…」と思わずに情報を集め、必要であれば専門の医師に相談することが何より大切になります。


3. 性の違いがもたらす夫婦間のギャップ

 さらに問題を複雑化させるのは、男性と女性で「求める性のカタチ」が異なるケースが多いことです。男性は歳を重ねても「男としての証」を維持したい、つまり勃起や射精によってまだまだ現役であることを証明したいという想いが強い傾向があります。一方、女性は「女性器の老化」による痛みや不快感が気になり、そもそも性行為自体に大きな意欲を持てないことがあります。特に、高齢になると女性は「性的な快感」よりも「心の安心・安定」を重視するようになるため、男性の方が「挿入こそがセックス」と考えるのであれば、そのすれ違いはより大きくなってしまうのです。

 また、女性側が自分の痛みや身体の変化を素直に伝えられないまま、何となく我慢してしまうことも問題を深刻化させます。性の問題はとてもデリケートで、恥ずかしさや遠慮から口に出せない方が少なくありません。しかし、それを言わないまま我慢を続ければ、痛みが増すだけでなく、「なぜ夫は私を気遣ってくれないの?」という精神的な苦しみにもつながりかねません。このギャップが積み重なると夫婦関係が破綻し、熟年離婚を検討する事態にまで発展してしまうこともあるのです。


4. 女性器の老化を和らげるためのケアと対策

 では、こうした「女性器の老化」を進行させないため、または今ある不調を和らげるためには、どのようなケアと対策を取ればよいのでしょうか。以下に代表的な方法をいくつか挙げてみます。

4-1. 骨盤底筋トレーニング

 加齢によって骨盤底筋が弱くなると、尿漏れや膣のゆるみを感じる方が増えます。骨盤底筋を鍛えるエクササイズ(いわゆる「膣トレ」)を行うことで、膣内の血行を良くし、ある程度弾力を取り戻すことが期待できます。特別な器具を使わなくても、日常生活の合間にお尻や下腹部に力を入れて緩める運動を繰り返すだけでも効果的です。

4-2. 潤滑ゼリーや保湿クリームの使用

 乾燥を感じやすい方は、ドラッグストアや通販などで手軽に購入できる潤滑ゼリーを活用すると良いでしょう。セックスの際だけでなく、普段から保湿クリームを外陰部に塗ることで、かゆみや炎症を予防できます。敏感肌用の低刺激製品を選び、自己流で過剰に塗りすぎないよう気をつけながら使用しましょう。

4-3. ホルモン補充療法(HRT)の検討

 医師の診断のもとで、エストロゲンなどの女性ホルモンを補充する治療を受ける選択肢もあります。更年期障害や閉経後の不快症状が強い場合には、ホルモン補充療法によって症状を和らげられる可能性があります。ただし、心臓病や乳がんといったリスクに注意し、専門医と十分に相談することが重要です。

4-4. 生活習慣の見直し

 喫煙や過度の飲酒、睡眠不足、ストレス過多などの生活習慣は女性ホルモンの分泌を乱し、女性器の老化を進行させる一因ともなります。バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、心身の健康を維持することが、膣の健康にもつながります。


5. パートナーとのコミュニケーションを円滑にするコツ

 女性器の老化問題は、女性一人で抱え込むものではありません。パートナーと協力して乗り越えていくことこそが、本当の夫婦の絆を強めるカギとなります。以下に、コミュニケーションを円滑にするためのポイントをいくつかご紹介します。

  • 素直に「痛い」「つらい」を伝える
    夫に理解してもらえないのではと心配になり、黙り込んでしまう方は少なくありませんが、言わなければ相手には伝わりません。痛いときは痛い、つらいときはつらいときちんと伝えるだけでも、夫が「何をしてあげたら良いのか」を考えるきっかけになります。
  • 「ゆっくり進めよう」という合言葉
    挿入を急ぐとさらに痛みがひどくなり、セックスへの拒絶感が高まってしまいます。スローテンポな前戯や、身体を温めるマッサージなどを取り入れ、相手との触れ合いを時間をかけて楽しむ意識を共有しましょう。
  • ジェルや潤滑剤を“当たり前”に使う
    高齢期の夫婦がセックスを楽しむうえでは、人工の潤滑ゼリーは非常に心強い味方です。恥ずかしがらずに使うのが自然だという認識を二人で共有すると、痛みの少ないスムーズな行為がしやすくなります。
  • 「挿入=セックス」だけではないという理解
    ハグやキス、手をつなぐ、肩を寄せ合うだけでも、お互いの心の距離が縮まると感じることは多いはずです。性交にこだわりすぎず、スキンシップ全体を楽しむ姿勢を持つと、女性器の老化があっても安心して愛を育めるようになります。

6. 不倫解決カウンセラー 河村陽子が教える夫婦円満の秘訣

 私、不倫解決カウンセラー 河村陽子は、不倫問題にとどまらず、夫婦間のセックスレスやコミュニケーション不足など、さまざまな悩みの相談を受けてきました。そのなかで感じるのは、女性器の老化に対する正しい理解があれば、高齢期の夫婦でも思いのほか円満な性生活を取り戻せるということです。たとえば、60代後半のご夫婦が「セックスなんてもう終わった」と諦めていたのに、潤滑ゼリーの使い方や前戯の工夫、骨盤底筋エクササイズなどを取り入れたことで月に1度は楽しめるようになったというお話も珍しくありません。

 大切なのは、単に「昔のように激しく性交する」のではなく、「今の自分たちが楽しめる形」を追求することです。小さなスキンシップや抱き合う時間を重視するだけでも、夫婦の仲は格段に深まります。さらに、そのうえでお互いに思いやりを持って動けば、痛みや不快感が最小限に抑えられ、結果的にコミュニケーションがスムーズに運びます。私のYouTubeチャンネル(不倫解決カウンセラー 河村陽子)では、こうした夫婦の実例や具体的なヒント、さらにはセックスを楽しむうえでの注意点などを詳しくお話ししていますので、ぜひ参考にしてみてください。


7. まとめ:年齢を重ねても愛は深まる

 以上、女性器の老化のメカニズムや60代・70代の夫婦にありがちな性のすれ違い、そして具体的な改善策・ケア方法についてお話ししてきました。加齢による身体の変化は決して悲観するべきものではなく、正しいケアとコミュニケーションによって、むしろ夫婦の絆を強めるきっかけにもなり得ます。大切なのは、「女性器の老化は当たり前の現象だから、もう諦めるしかない」と思い込まず、「どうやって二人の性を楽しみたいか」をしっかり話し合い、知識とケアをしっかり取り入れていくことです。

 女性ホルモンの減少は誰にでも起こり得る自然なプロセスですが、だからといって痛みや違和感を抱えたまま老後を迎える必要はありません。些細な不調や悩みがあっても、それをパートナーと共有し、一緒に解決策を探っていくことこそが長い人生をともに歩むうえでの醍醐味です。

 もし「自分たちはもう手遅れかも」と感じている方がいらっしゃれば、ぜひ一度、専門家やカウンセラーに相談してみてください。何歳からでも夫婦は変われるし、愛を深めることは可能です。恥ずかしい、今さら遅いと思わず、あなたの人生を豊かにするために必要な行動をとってみてください。意外とすぐに「もっと早く相談しておけばよかった」という境地にたどり着く方も多いのです。

 最後にもう一度強調したいのは、女性器の老化を“完全に止める”ことは難しくても、“ペースを緩やかにし、上手につき合う”ことは大いに可能だという点です。知識を得て実践し続けることで、60代・70代、そしてそれ以上の年齢でも、夫婦が手を取り合って笑顔で暮らす未来を手に入れることができるでしょう。

 あなたとパートナーが素晴らしい時間を紡ぎ続けられるよう、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

-熟年夫婦