こんにちは、不倫解決カウンセラーの河村陽子です。
不倫問題に携わって11年、年間何百件もの相談を受ける中で、多くのサレ妻・サレ夫から必ず聞かれる質問があります。それは「なぜ、パートナーは不倫をしたのですか?」「不倫する人は何を考えているのですか?」という問いです。
不倫に直面した方は、ショックと悲しみの中で「なぜ?」という疑問を繰り返します。今回は、そんな方々のために、不倫する人間の心理パターンについて解説します。正直に言えば、不倫する人の心理を知ったところで、特に美しい答えは得られません。しかし、理解することで自分を責める気持ちから解放され、今後の人生の選択に役立てることができるかもしれません。
この記事では、長年の経験と心理学の知見を基に、不倫する人に共通する3つの心理パターンを徹底解説します。これらを理解することで、あなたやパートナーの行動をより客観的に見つめられるようになるでしょう。
不倫する人の心理を知りたがる理由
まず、なぜ多くの人が不倫する人の心理を知りたがるのか考えてみましょう。不倫されて傷ついた人は、理解できない相手の行動に対して「なぜ」と問い続けます。それは心の整理をつけるため、そして同じ痛みを再び味わわないためです。
私のカウンセリングの現場でも、クライアントから必ず聞かれるのが「何を考えて不倫したんですか?」という質問です。この問いには、以下のような心理が隠れています。
- 自分に非があったのかを確認したい
- 予測できたサインを見逃していなかったか知りたい
- 相手が本当に反省しているか判断材料にしたい
- 許すべきか判断するために必要な情報が欲しい
このような思いから、不倫ドラマが高視聴率を獲得したり、不倫に関する書籍が人気を集めたりするのでしょう。私たちは理解できないことを理解したいという欲求を持っているのです。
しかし、ここで重要なのは、不倫する人の心理を知ることは、その行為を許容することとは全く別であるということです。理解することは受け入れることではありません。あくまで客観的な視点を得るための知識として捉えてください。
では、私の11年の経験と、世界的なカップルセラピストであるエスター・ペレル氏の研究を参考に、不倫する人の心理を3つに分けて解説していきます。
不倫の心理パターン①:何をしても満足しない心理
不倫をする人の最初の特徴は、「何をしても満足しない心理」です。これは、今あるものへの感謝よりも、今ないものへの渇望が常に強い状態を指します。
現状に満足できない人の特徴
このタイプの人は、常に「もっと良いもの」「もっと刺激的なもの」を求め続けます。たとえば、パートナーとの性生活に不満を持ち、「相手のテクニックが悪い」「体の相性が合わない」などと不満を口にします。
しかし面白いことに、自分自身の性的な技術や努力については省みないことが多いのです。自分は完璧で、不満の原因は全て相手にあると考える傾向があります。
性的な満足だけでなく、物質的な満足感や社会的地位、人間関係についても同様です。「あの人の家は豪華だな」「あの人の夫はもっと稼いでいる」「あの人の子供は優秀だ」と、常に他人と比較して自分に足りないものばかりに意識が向きます。
子供時代の影響が大きい
この「満足できない心理」の根源は、多くの場合、子供時代の経験に遡ります。特に親から否定的な言葉を多く浴びて育った場合、自己肯定感が低くなり、常に何かが足りないと感じる傾向があります。
私自身も母親から「あなたはできない」「あなたはバカだから」と言われ続けた経験があり、そのため若い頃は人の持っているものを羨み、何をしても満足できない時期がありました。しかし、自分のこの傾向に気づき、改善していくことで、今ある幸せに気づけるようになりました。
不倫する多くの人は、この「満足できない心理」から抜け出せず、パートナー以外の人との関係に「満たされなかった何か」を求めてしまうのです。現状に感謝できず、常に「もっと」を求める心は、不倫へと人を駆り立てる大きな要因となります。
不倫の心理パターン②:他人からの評価に依存する心理
不倫をする人の二つ目の特徴は、「他人からの評価に渇望感を持つ心理」です。自分自身の価値を自分で見出せず、常に外部からの承認や評価を求めてしまう状態をいいます。
自己肯定感の低さが原因
他人からの評価に依存する人は、自分自身の評価が極めて低いことが多いです。自分を肯定できないため、誰かから「あなたは素晴らしい」「あなたは魅力的」と言われることに強い渇望を抱きます。
不倫関係では、この承認欲求が簡単に満たされがちです。新しい関係では互いに相手の良い面だけを見て褒め合い、欠点には目をつぶります。この甘美な承認の雨が、自己肯定感の低い人を不倫関係に引き寄せるのです。
「恋する自分」に恋している
興味深いことに、多くの不倫をする人は、実は不倫相手そのものに恋しているわけではありません。彼らが恋しているのは「不倫をしている自分」「誰かに求められている自分」という自己イメージなのです。
この人は「妻よりも私を選んでくれた」「夫は私にだけ特別なことをしてくれる」と思いたがりますが、それは自分の価値を高めるための錯覚に過ぎないことが多いです。
不倫関係で得られる承認は一時的で表面的なものですが、自己肯定感の低い人にとっては強力な麻薬のような効果があります。日常の関係ではなかなか得られない「あなただけ」という特別感が、不倫に走らせる原動力となるのです。
不倫の心理パターン③:自己中心的傾向の強さ
三つ目の特徴は、「自己中心的傾向の強さ」です。これは最も分かりやすい特徴で、不倫する人の多くに共通して見られる傾向といえます。
他者への影響を考えられない
不倫をする人は、自分の行動が周囲に与える影響を真剣に考慮できません。配偶者や子供、親族、さらには不倫相手の家族など、多くの人が傷つくことに対する想像力が欠如しています。
彼らの思考の中心には常に「私が幸せになる権利」「私の気持ち」があり、自分の行動によって周囲に起こる波紋については考えが及びません。あるいは、考えたとしても「自分の幸せ」を優先してしまうのです。
刺激を求める衝動性
自己中心的な人は、衝動的な感情に支配されやすく、刺激的な経験を常に求める傾向があります。日常の平穏な幸せより、強い興奮や刺激を好み、それを追求するために不倫に走ることもあります。
息をするだけで幸せに感じられる「普通の幸せ」の価値がわからず、常に「特別な何か」を求め続けるのです。
他者への攻撃性
興味深いことに、自己中心的な不倫者は、自分の行動を正当化するために、しばしば他者(特に配偶者やその生活スタイル)を批判します。例えば、働く女性の不倫者が専業主婦を「何もしていない」と批判したり、逆に専業主婦の不倫者が働く女性を「家庭をおろそかにしている」と非難したりします。
これは心理学でいう「認知的不協和」を解消するための防衛機制です。自分の行為の正当化のために、他者を貶める必要があるのです。
不倫の心理における共通パターン
これら3つの心理パターン以外にも、不倫する人には共通する特徴があります。それらについても簡単に触れておきましょう。
極度の褒め言葉や注目への渇望
不倫する人は、褒め言葉や注目を極端に求める傾向があります。「もっと私に注目して」「もっと私を褒めて」という要求が強く、それが満たされないと「不当に扱われている」と感じてしまうのです。
これはダブル不倫の場合によく見られる特徴で、互いの不満(「夫/妻は私を理解してくれない」)を共有し、同情し合うことで絆を深める傾向があります。実際のカウンセリングの場でも、「もっと私は幸せになりたい」と主張する不倫当事者をよく見かけます。
不当感の強さ
不倫する人の多くは、自分が何らかの形で「不当に扱われている」と感じています。「私の価値が認められていない」「私の努力が報われていない」といった被害者意識を持っていることが多いのです。
この不当感が、不倫という「報復」や「自分への褒美」を正当化する心理的根拠となっています。「こんなに頑張っているのだから、この程度の楽しみがあっても良いはず」という考え方です。
責任転嫁の傾向
不倫する人は、自分の行動の責任を他者に転嫁する傾向があります。「パートナーが冷たいから」「理解してくれないから」「相手が誘ってきたから」など、自分の選択ではなく外部の要因のせいにします。
特に配偶者に対して「あなたがこうだから私は不倫した」と責任を押し付ける態度は、多くの不倫カウンセリングの場面で見られる典型的なパターンです。
自分自身の不倫リスクを知るためのチェックポイント
ここまで不倫する人の心理パターンを見てきましたが、これらは他人事ではありません。誰もが潜在的に持ちうる心理傾向です。自分自身の不倫リスクを知るために、以下のチェックポイントを確認してみてください。
あなたは常に「もっと」を求めていませんか?
今あるものに感謝できず、常に「もっと良いもの」「もっと刺激的なこと」を求めている場合、不満が募り、それが不倫という形で表出するリスクがあります。日常の小さな幸せに気づき、感謝する習慣をつけることが大切です。
自分の価値を他人の評価に依存していませんか?
自分の価値を自分自身で認められず、常に誰かの承認を求めている場合、その渇望が不倫関係に向かう可能性があります。自己肯定感を高める活動や、自分自身と向き合う時間を持つことが重要です。
自分の行動が他者に与える影響を考えていますか?
自分の欲求や感情を最優先し、周囲への影響を考慮できない場合、様々な問題行動の原因となります。他者への共感力を高め、自分の行動の結果について想像力を働かせる習慣をつけましょう。
不倫の心理を理解した上でのアドバイス
不倫する人の心理を理解したところで、それを踏まえたアドバイスを提供したいと思います。
サレた側へのアドバイス
もしあなたがパートナーの不倫に苦しんでいるなら、まず知っておいてほしいのは、「あなたのせいではない」ということです。不倫は不倫者自身の選択であり、その背景には上記のような心理パターンがあります。
しかし、関係の修復を望むなら、パートナーの心理パターンを理解することは役立ちます。満足できない性格なのか、承認欲求が強いのか、自己中心的な傾向があるのかを見極めることで、今後の関係構築における課題が見えてくるでしょう。
ただし、相手の問題行動を理解することと、それを許容することは別問題です。明確な境界線を設け、自分自身の価値を守ることも同じく重要です。カウンセリングなどの専門的サポートを受けながら、自分にとって最善の選択をすることをお勧めします。
不倫をした側へのアドバイス
もしあなた自身が不倫をしてしまい、関係を修復したいと考えているなら、まず自分の行動の背景にある心理パターンを理解することから始めましょう。何が不満だったのか、なぜ他者からの承認を求めたのか、どのような自己中心的な考えがあったのかを正直に振り返ることが大切です。
そして最も重要なのは、自分の行動に対して完全な責任を取ることです。「パートナーがこうだったから」という言い訳は、真の反省とは言えません。自分の選択が引き起こした痛みを認め、誠実に向き合う勇気を持ちましょう。
信頼の回復には長い時間がかかります。焦らず、相手のペースを尊重し、言葉だけでなく行動で誠意を示し続けることが大切です。
不倫の心理から見る予防策
不倫の心理パターンを理解することで、不倫を予防するためのいくつかの対策が見えてきます。
日常の小さな幸せに気づく習慣をつける
「満足できない心理」を防ぐためには、日常の小さな幸せに気づき、感謝する習慣をつけることが効果的です。毎日3つの「感謝できること」をノートに書き出す、パートナーの良い面に目を向けるなど、意識的に「今ここ」の幸せを見つける練習をしましょう。
私も不倫問題に苦しんだ時期に気づいたのですが、「普通に結婚して、普通に子供を育て、普通に歳を取っていく」という日常の幸せこそが、最も得難い宝物です。刺激や特別を求めるあまり、足元の幸せを見失わないようにしましょう。
自己肯定感を高める取り組みをする
他者からの評価に依存する心理を防ぐためには、自己肯定感を高める取り組みが重要です。自分の強みを認識する、小さな成功を祝う、自己否定的な内部対話に気づいて書き換えるなど、様々な方法があります。
自分自身を愛し、認められるようになれば、他者からの承認への過度な依存が減り、不倫のリスクも下がります。
共感力と想像力を育てる
自己中心的傾向を防ぐためには、共感力と想像力を育てることが大切です。パートナーの気持ちを理解しようとする、自分の行動が他者に与える影響を想像する、相手の立場に立って考えるなどの習慣をつけましょう。
この能力は意識的な訓練で向上します。例えば、パートナーとの会話で「あなたはそう感じているんだね」と相手の感情を言語化する練習をするだけでも、共感力は高まります。
健全な関係を築くためのコミュニケーション
不倫の心理を理解した上で、健全な関係を築くためのコミュニケーション方法についても触れておきましょう。
期待と不満を正直に伝える
関係の中で感じる期待や不満は、適切な形で伝えることが大切です。溜め込んだり、遠回しに表現したりするのではなく、「私はこう感じている」という「I(アイ)メッセージ」を使って伝えましょう。
例えば「あなたは全然構ってくれない」ではなく、「私はもう少し一緒の時間を持ちたいと感じている」と伝える方が、相手の防衛反応を引き起こさず、建設的な対話につながります。
定期的な関係の振り返りの時間を持つ
日々の忙しさの中で、パートナーとの関係が置き去りにされることがあります。定期的に二人だけの時間を作り、関係について話し合う習慣をつけることで、小さな不満が大きな問題に発展する前に対処できます。
「最近どう感じている?」「お互いに何か改善できることはある?」といった問いかけから始める、リラックスした対話の場を作りましょう。
お互いの成長を支え合う関係を目指す
最後に、お互いの個人的な成長を支え合う関係を目指すことも重要です。パートナーの興味や目標に関心を持ち、応援することで、関係の中での充実感と結びつきが強まります。
「あなたらしさ」を尊重し、個人としての成長を喜び合える関係は、外部からの誘惑に対する強い防御となります。
まとめ:不倫の心理を知ることの意味
不倫する人の心理について、主な3つのパターン(何をしても満足しない心理、他人からの評価に依存する心理、自己中心的傾向の強さ)を詳しく見てきました。冒頭でお伝えしたように、これらを知ったからといって、特に美しい答えが得られるわけではありません。
しかし、これらの心理パターンを理解することには、いくつかの重要な意味があります。
まず、不倫されたあなたが「自分に非があったのでは」と自分を責める必要がないことがわかります。不倫は不倫者自身の心理と選択の問題であり、あなたの「不足」が原因ではありません。
次に、不倫した側にとっては、自分の行動の背景にある心理パターンを理解することで、真の反省と変化への第一歩となります。単なる謝罪ではなく、根本的な問題に向き合うことが再発防止につながります。
そして、まだ不倫を経験していない方にとっては、これらの心理パターンに自分が陥っていないか自己点検し、予防的な対策を取るきっかけとなるでしょう。
不倫の心理を理解することは、決して不倫を正当化するためではなく、より健全で満たされた関係を築くための知恵とするためです。どんな状況でも、誠実さと思いやりをもって行動すること、そして自分自身と向き合う勇気を持つことが、真の幸せへの道だと私は信じています。
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