【不倫の謝罪はNG!?】不倫夫や不倫妻に謝罪をすると夫婦再構築できない理由

【謝罪NG】不倫夫や不倫妻に謝罪をすると夫婦再構築できない理由

不倫解決カウンセラー 河村陽子

9歳年下の夫と大学生の娘と3人暮らしで、結婚21年目。福岡県北九州市生まれで、裕福ではない家庭で育ち、自己肯定感が低かった。10代後半にダメ男に9年間貢ぎ、借金生活を経験。営業の世界で成功し、年収1500万円の営業主任となり、9歳年下の後輩と結婚。しかし結婚3年目に夫の不倫が発覚し、7年間苦しむ。夫婦関係を再生し、カウンセラーとなる。2011年から夫の不倫解決専門家として活動し、13年間で9000件以上のカウンセリングを行い、不倫から夫婦円満や離婚後も幸せになれる女性を多数サポートしている。

こんにちは。不倫解決カウンセラーの河村陽子です。この記事では、不倫夫や不倫妻に向けて「つい謝罪をしすぎてしまう」という方へ向けて、「その謝罪、本当に必要ですか?」という視点をお伝えします。実は、不倫問題において安易に「ごめんなさい」と謝ってしまうことが、かえって夫婦関係の再構築を難しくするケースがあるのです。私の運営するYouTubeチャンネル「不倫解決センター陽子TV」でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

今回の記事では、私がYouTubeでお伝えしている内容をもとに、なぜ「不倫の謝罪」がNGとされてしまうのか、その理由をブログ形式で詳しくお伝えしていきます。「謝った方が良いだろう」と思っている方ほど陥りがちな落とし穴が存在するため、もし不倫された側として「早く夫婦関係を再構築したい!」と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

不倫の謝罪を急ぐと起こる「パワーバランス逆転」の罠

不倫をされてしまうと、多くの方は「とにかく夫婦関係を良くしたいから自分が謝ろう…」という気持ちになりやすいですよね。特に不倫夫や不倫妻が「お前(あなた)も悪いんだ」と攻めてきた場合、さらに「私が(俺が)悪かった」という姿勢を示せば争いを回避できると思いがちです。しかし、この行為こそが大きな落とし穴を生む一歩なのです。

本来、不倫をした側は有責側にあたり、謝罪や話し合いの場で自分の非を認めるのが筋です。ところが、不倫された側が自分の非をやたらと強調し「ごめんなさい、もっとあなたを大切にすれば良かった」と口にすると、不倫をした側が「やっぱりこういう態度だから自分が不倫したのは仕方なかったんだ」と正当化を始めてしまうケースが少なくありません。「不倫なんて絶対に悪いこと」から「夫婦関係が悪かったから仕方なく不倫したんだ」という考え方になってしまうのですね。

このようにパワーバランスが逆転してしまうと、結果的に不倫された側が常に気を遣い、不倫した側の顔色をうかがうようになってしまいます。「これ以上嫌われたくないから、私が我慢しよう」「冷たくされたくないから、俺が先に謝ろう」という思考にはまってしまうと、本来謝罪しなければいけない立場の人間がなぜか“被害者のように”振る舞いだすという事態も起こりやすいです。こうなると夫婦関係の再構築は難しく、さらに不倫が長期化したり、離婚という最悪の結末に突き進んでしまうことにもなりかねません。

謝罪が「上から目線」にパワーを与えてしまうメカニズム

謝罪は本来、相手に迷惑をかけた、傷つけた自分が示すものです。不倫関係で言えば、不倫した側こそが「ごめん、傷つけてしまったね」と言う場面があるべきでしょう。けれども、不倫された側が「私が至らなかった」と先に非を認めてしまうと、不倫をした側は「もしかしたら本当に自分よりもあっち(不倫相手)に原因があったのかも?」と勘違いを起こし始めるのです。

しかもこの勘違いはだんだんと自己正当化の色を濃くしていきます。不倫夫や不倫妻は、最初こそ少しは罪悪感を抱いているものの、不倫された側からの謝罪により「そっか、もともと夫婦の価値観が合わないんだから仕方ない」と納得してしまう。そして最終的には「これは自分が悪いんじゃなくて、あの人との結婚が間違っていた」という発想にさえ発展してしまい、離婚へのハードルが一気に下がることになります。

「不倫の謝罪」がもたらす離婚リスクの上昇

謝罪を重ねているうちに、不倫した側の立場がどんどん上がってしまうと、夫婦再構築どころか離婚の話になだれ込むケースが増えます。不倫相手と「本当のパートナーになりたいから離婚して再出発しよう」という考えを急に語られ、取りつく島がなくなってしまう人も多いのです。

例えば、私の元に相談に来られた方の中には、こんな事例もありました。「謝罪の手紙」を書いてしまったがゆえに、それが離婚調停や裁判などで逆手に取られたというものです。手紙には「自分のこういうところが悪いから、あなたを追いつめてしまった」「本当に申し訳ない。もっとこうしていれば不倫なんてしなかったよね」といった文言がびっしり。つまり、不倫された側が自分の非を完全に認める形になってしまったのです。

それを不倫した側が調停などに持ち込むと、「相手(不倫された側)だってこう言っているんです。だから自分も苦しんでいたんです」と主張しやすくなり、あたかも「被害者は自分だ」という口実にも使われます。実際には不倫した側が加害者であっても、謝罪の文章の存在があるために、話の方向が「お互い悪かったよね」という論点にすり替わってしまうのです。

謝罪する「タイミング」が何より重要

「じゃあ絶対に一度も謝らないの?」と思われる方もいるでしょう。もちろん夫婦関係を円滑にするためには「悪かった部分を認める」ことは大切ですが、「不倫をされた直後に」「まだ夫や妻が不倫相手と関係を続けたまま」という段階での謝罪は、むしろ逆効果になってしまうのです。もし謝罪をするにしても、夫婦が関係を再構築していこうという共通認識が生まれた後で、ほんの少しだけ「自分も至らなかったかもね」と認めるぐらいで充分。

逆に、不倫された直後・真っ只中の段階で「私が悪かった」とひたすら謝る行為はリスクが大きすぎます。相手から「そもそもお前が悪いから」と言質を取られたり、離婚を突き付けられる可能性が高くなるからです。

不倫夫・不倫妻に対抗するための“謝罪以外”の選択肢

では、「不倫の謝罪」をしたくなるような状況下で、具体的にどのような行動を取ったら良いのでしょうか。ここで大切なのは、自分の心をまず整えるということです。夫婦のパワーバランスが崩れている時、不倫された側の方は極端に自己肯定感が下がっていることが多いです。「私なんてどうせ…」「俺なんて価値がない…」と考えやすくなり、不倫した相手を過度に持ち上げてしまいます。

そうならないために、まず自分の気持ちをしっかり整理し、「自分は本当はどうしたいのか」を見直すこと。夫婦関係を修復したいのか、あるいは別れたいのか―この意思をはっきりさせるのが先決です。そうすれば相手の言動に左右されることなく、より冷静に対処できるでしょう。

会話術を学ぶことで不倫問題を円滑に解決する

実は、不倫問題における最大の鍵の一つが「会話術」です。不倫された時ほど、相手からの何気ないひと言に深く傷ついたり、自分が言った言葉が意図せず相手を怒らせたりしがちです。そんなときに一方的に「ごめんなさい」を並べ立てるだけでは、逆に相手が優位に立ちやすいというリスクを生むわけですね。

私のLINE公式アカウントでは、不倫解決に役立つ会話術や、夫・妻それぞれに向けた実践的なステップ動画を定期的にお届けしています。「どんな言葉を使えばパワーバランスが崩れない?」「相手に嫌われないためにはどう受け答えすればいい?」といった疑問をクリアにするきっかけにもなるので、ぜひ活用してみてください。

不倫された側が「笑う」ことの大切さ

不倫という深刻な問題を抱えると、なかなか笑顔になれないという方がほとんどだと思います。でも、実は不倫解決のコツは“笑うこと”なんです。私のYouTubeでもよくお伝えしていますが、自分を奮い立たせる意味でも笑顔を取り戻す練習をしてみましょう。たとえ無理にでも口角を上げるだけで、気持ちが徐々に前向きになることがあります。

気持ちが下向きのままだと、「謝れば丸く収まる」という思考に陥りがちです。心が弱っているときは余裕がないので、どうしても安易に謝罪して相手の顔色を伺おうとしてしまいますよね。そうならないためにも、まずは自分が笑っていられる環境を整えるというのが大切なんです。軽い運動や好きな音楽を聴く、気の合う友人と話すなど、小さな行動の積み重ねが心の余裕を作ってくれます。

不倫解決のステップを押さえるために

「とはいえ、具体的に何から始めたら…?」という方に向けて私がいつもオススメしているのが、公式LINEへの登録です。夫・妻別に5本の不倫解決ステップ動画を用意していて、そこでは「夫婦関係修復を望む場合の優先順位」や「逆に離婚も視野に入れる場合の心得」など、さまざまなアドバイスをお伝えしています。

不倫問題は、どちらかがただ謝るだけで解決するほど単純ではありません。お互いの気持ちや立場、生活環境、経済状況など、複合的に絡み合った問題を少しずつ整理していく必要があります。だからこそ、きちんとしたステップを踏んで、感情的にならず、客観的な視点を取り入れていくことが大事なのです。

【まとめ】「不倫の謝罪」は慎重に!タイミングを見極めよう

ここまで読んでくださった方は、「じゃあ不倫夫や不倫妻に、私は一生謝らない方がいいのか?」と疑問に感じたかもしれません。結論としては、「タイミングが非常に重要」だということになります。不倫されたばかりの段階や、不倫相手との関係がまだ継続している段階での謝罪は、パワーバランスを逆転させてしまい、離婚へのハードルを一気に下げるリスクが高い行為です。

まずはあなた自身の心を整えること。それから、可能であれば専門家やカウンセラーに相談して、不倫した側との会話の進め方を学んでみてください。夫婦関係を再構築したいのであれば、不用意に「ごめんなさい」と頭を下げるよりも、「私自身、こうしたいと思っているし、あなたの気持ちも理解したい」というスタンスで話し合いを重ねる方がはるかに効果的です。

不倫問題はとても辛く、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう方が多いのですが、そんなときこそ一歩踏み出すことが大切です。もしこの記事を読んで「私、もう謝罪をしてしまった…」という方や、「謝りそうになったけど思いとどまった」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ私のYouTube動画もご覧いただき、不倫問題解決の具体的なステップを知っていただければと思います。

-不倫夫の心理, 不倫妻の心理